こんにちは。
今回はデアゴスティーニのJAL 旅客機コレクション 南西航空 B767-300のご紹介です。
1/400スケールではモデル化されることが珍しい機体の登場です。
恐らくクロスウイング特注の3機セットに入っていた以外は今まで発売されていないかもしれません。
そんなモデルが安く手に入るというのはデアゴスティーニの良さですね。
横から。
オレンジの塗装が目を引くJTAの前身である南西航空ですが、この航空会社は那覇をベースに沖縄の離島を結ぶ路線を運航しています。
B737やYS-11の印象が強いですが、羽田=宮古線の開設にあたりJALからリースしたのがこのB767だったようです。
導入されてから数か月後にはJTAに社名変更したため、この塗装で運用されたのは10ヵ月ほどでした。
そんな珍しい塗装がモデル化されたのですが、クオリティーは・・・
厳しく言うと酷いです・・・
今までこのシリーズを買ってきて部品の取付角が変だったり、塗装のズレ等があっても我慢してきましたが今回は流石に酷すぎます。
41号のMD-90が特に酷かったですが、あれでも返品しませんでした。
理由は普通に置いておく分には何とか見れる状態だからです。
(そもそも安いモデルでゴチャゴチャ言うなという感じですのでね・・・)
しかしこれは違います。
明らかに全体の塗装がくすんでおり、クリアー層が吹かれていないか剥げているような仕上がりになってます。
遠くから見ても違和感があります。
写真だと分かりにくいですが機体中央部が酷いです。
表面のツルツル感は無く、塗装は剥げています。
ここまで酷い塗装はコレクター人生で初めて見ました。
MD-90の詳細は以下URLからどうぞ↓
反対側も同様にヤスリで擦ったような感じになってます。
主翼もザラザラしており塗装ムラがあります。
垂直尾翼の塗装です。
前縁部分に塗装ハゲが見られます。
垂直尾翼のデザインは各社の顔ともなる場所で個人的に重要だと感じる部分なので、さすがにここまで塗装ハゲ+シラっちゃけた仕上がりだと困ります。
裏を見ると右のメインギア周りの仕上げも酷いことになってます。
一度外れたのを再度取り付けたかのようなチリ合わせに、その周りに飛び散る塗料。
胴体にまで黒いスレが入ってます。
後ろから。
全体的な造形はまずまずで価格なりという感じです。
機番はJA8267でした。
造形はまずまずなんですが、塗装はやはり最悪。
レドームの黒い部分は下を向いてますし、重要なオレンジのラインは歪な形をしています。
参考に同封のマガジンに載っていた実機写真を見て下さい。
モデルと比べると胴体からレドームにかけてのラインの曲がり方がおかしいです。
酷いのは塗装だけでなくパーツの取付もです。
先ほどのメインギア周りの処理の雑さに加えて、明後日の方向を向いているノーズギア。
サーブやQ400などの小型機でこうなるのは仕方が無いと思えますが、B767でやるのはアウト。
細かいことを言えば垂直尾翼も若干斜めに取り付けられています。
いかがでしたでしょうか。
ここまで何もかも酷いモデルはコレクター人生で初めてです。
一応価格は3100円で、JAL旅客機「コレクション」という商品名の通りディスプレイ向けモデルなはずです。
このレベルなら1000円でも値上げして、塗装やパーツの取付精度くらいは安定させて欲しいです。
ちなみにアシェットの国産名車プレミアムコレクションは4000円であのレベルですからね?
コレクター人生で初めて返品、交換対応をお願いしました。
コールセンターは繋がらないかと思いきや2分30秒待っただけで繋がり、あっさりと代替品を送りますとのことで対応してもらえました。
ここは流石大手と言うべきか・・・
次号はTDAのA300ということですが、既に正規品を所有してますので購入は見送ります。
この先ラインナップされるモデルの品質が安定する事を望むばかりです。
また代替品が届き次第、追記したいと思います。
次回もよろしくお願いします。
~~~~追記~~~~
交換を依頼していたモデルが届きました。
先に結論を言いますと、新たに来たモデルもクオリティーは酷いです。
何故この巻だけここまで仕上がりが酷いのか疑問です。
横から。
既に右側エンジンの取付角がおかしいのが分かりますが、自分で購入したモデルと比べて交換品が良くなった所は全体的にくすみがかっていた塗装が明瞭になったことだけ。
こうして全体を見ると修正されているのでは?と思ってしまいますが細かく見ると様々な箇所に難点があります。
先ずはレドームの黒い部分の塗装。
最初のモデルより酷くなってます・・・
明らかに大きさ、位置がおかしいです。
また新しいモデルはノーズギアが正面を向いて取付されてました。
より近くで見ると雑さが分かります。
2回塗装されたのか?と思うくらいズレてます。
黒いレドーム部とオレンジのラインは繋がるべきですが途中で止まってます。
メインギア周りです。
ノーズギアが真っすぐに取付されたと思ったら今度は左のメインギアが明後日の方を向いてしまいました。
さらに主翼と胴体の取付部分に段差があるのが分かりますでしょうか?
前から見るとチリが合ってないのが良く分かります。
下がズレてるのでもちろん上もズレてます。
胴体と主翼の間に隙間が・・・
主翼部品がズレてるだけでなく、その下には塗装欠けもあります。
後ろから。
こうして遠目で見ると普通に見えますよね。
でも垂直尾翼の部分をよく見ると・・・
胴体から垂直尾翼に繋がるオレンジラインがズレてるのが分かるでしょうか?
垂直尾翼のオレンジ塗装も濃い部分と薄い部分で分かれてます。
まるで素人モデラ―が塗装に失敗して筆で塗り直したような仕上がりになってます。
胴体と垂直尾翼のオレンジ塗装がズレてるのは垂直尾翼自体の取付がズレてるからです。
垂直尾翼が正規位置より前についてるのでそりゃ塗装もズレますよね・・・
テールコーン周りの塗装も酷くなってます。
塗装ムラ、塗装ハゲのオンパレード。
これでも一応交換品ですよ??
特に理解できないのが機体下部のシルバー塗装に色ムラがあること。
塗装自体のムラもありますが、シルバー塗装の上部が濃くて中央部分から下が薄くなってます。
色が違うせいでここにラインが1本ある様に見えます。
最後は自分で購入したモデル(下)と交換品(上)と一緒に。
正直、どっちもどっちなクオリティーです・・・
いかがでしたでしょうか。
55号だけどうしてここまでクオリティーが低いのか分かりません。
今までこんな事はありませんでした。
交換品で送られて来たモデルがこのクオリティーなので、これ以上何か言っても変わらないと思いますからこれ以上アクションを起こすつもりはありません。
このクオリティーのモデルがデアゴスティーニから交換品として送られて来たという事は、デアゴスティーニとしてはこの程度のクオリティーでOKを出しているという事になります。
「おもちゃ」ではなく「コレクション」を謳っている商品でこのクオリティーをメーカーとして良しとするのはいかがなものでしょうか?
3000円という価格であれば塗装だけでも「普通」のクオリティーに仕上げられるはずです。
この価格で造形も塗装もダメとなるとどこにコストをかけてるのか謎です。
飛行機ファン、モデラ―にとって非常に魅力的なシリーズであることは間違いないので、どうかこの先はある程度のクオリティー維持はお願いしたいです。
残念なレビューとなってしまいましたが、次回もよろしくお願いします。
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